【劇場パンフレット】ブラジルの鬼才監督がテロ事件を描く『エンテベ空港の7日間』

現実に起きたバスジャック事件のドキュメンタリー『バス174』、警察版『シティ・オブ・ゴッド』と呼びたい傑作『エリート・スクワッド』二部作の衝撃を受けた鬼才監督ジョゼ・パジーリャが、1976年に起きたハイジャック事件の顛末を描いた『エンテベ空港の7日間』の劇場パンフに寄稿しました。

記名のコラム以外にも、同じ事件を映像化した過去作紹介や、確かほかの箇所もちょこちょこ書いていたはず。この映画、あまりヒットもしませんでしたが、パジーリャらしい現代社会批判をにじませた全方位に牙をむく視点と、骨太な演出が冴え渡った名篇だと思っています。あのイスラエルの現代舞踏の取り入れ方もすごくいい。

エンテベ空港の7日間
Entebbe/2018年/イギリス・アメリカ 日本公開2019年10月4日
監督:ジョゼ・パジーリャ
出演:ダニエル・ブリュール、ロザムンド・パイク、エディ/マーサン