
2022年4月にリリースされたリュック・ベッソン監督『レオン』(1994)の決定版的円盤ソフト。村山は封入されているブックレットに作品解説を書きました。
近年『レオン』の小児愛的側面が問題視されたり、ナタリー・ポートマンが本作で注目された功罪について語っていたりしていますが、制作当時の資料にさかのぼってベッソンと本作が抱えている問題にも踏み込んでいます(正直、パッケージのブックレットでそのまま載せてもらえたことに感謝です)。
ソフトは4Kレストアで最初に劇場公開された「オリジナル版」と「完全版」の両方を収録。本来のベッソンの意図がより反映されたという「完全版」の方が明らかにヤバいんですが、アメリカの配給会社の助言で安全パイを狙って再編集した「オリジナル版」よりも個人的には「完全版」の方が好きだったりして、映画という表現の業みたいなものを感じたり感じなかったりしています。実は撮影前の台本が一番ヤバかったりするんですが、その辺の『レオン』裏話についてはどこかでまとめて書くか喋ったりしてみたい。

レオン 完全版/オリジナル版 4Kレストア Blu-ray(2枚組)
発売元:TCエンタテインメント 提供:アスミック・エース
監督:リュック・ベッソン
出演:ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン