
アントン・イェルチンが亡くなった時、何かしたいけれど何もできることが思いつかず、イェルチンが出演した『君が生きた証』(2014)の全曲紹介を書いてブログ記事にしたのですが、後にザ・シネマが『君が生きた証』を放送することになった際に、その記事の加筆改訂バージョンの依頼をいただいたのがこちらの記事。
『君が生きた証』は縁あってプレス資料を書く仕事をもらって、白と黒の狭間を描く姿勢にぞっこん惚れ込み、できる限り記事を書いたのですが全然ヒットせず、勝手に宣伝するために劇中バンドの楽曲をカバーするバンドすら始めたくらい好きな映画です。
この映画のために書かれた音楽が直接語られない行間を絶妙に補完していて、音楽についても語りしろの多い作品です。ビリー・クラダップ、アントン・イェルチンら出演者が担当した劇中バンドの演奏と歌も、クレム・スナイドのイーフ・バーズレイが手がけたスコアも、ロケ地になったオクラホマシティの地元ミュージシャンの演奏もどれも素晴らしい。
情報の盛り込みすぎではありますが、鑑賞のサブテキストとしてお役に立ちますように。
こちらは同じザ・シネマの公式サイトに載った映画のシンプルなレビュー記事です。
『君が生きた証』
Rudderless/2014/アメリカ
監督:ウィリアム・H・メイシー
出演:ビリー・クラダップ、アントン・イェルチン、セレーナ・ゴメス
あと韓国のPlain Archiveという円盤メーカーがリリースした豪華版Blu-rayが本当に素晴らしかった。デザインが2種類あってオリジナルのギターピック付き。日本ではDVDしかリリースされなかったので、日本語字幕はありませんがまだ手に入るならおすすめです。


