【書籍】90年代NYインディーズシーンの青春を描いたハル・ハートリーの回想録『シチュエーション:コメディ メイキング・オブ・ロング・アイランド・トリロジー』

2018年にハル・ハートリーの初期三部作ロング・アイランド・トリロジー(『アンビリーバブル・トゥルース』『トラスト・ミー』『シンプルメン』)のリバイバル公開に携わった際に、劇場パンフレットの代わりに作った書籍です。

2018年にハル・ハートリーの初期三部作ロング・アイランド・トリロジー(『アンビリーバブル・トゥルース』『トラスト・ミー』『シンプルメン』)のリバイバル公開に携わった際に、劇場パンフレットの代わりに作った書籍です。

メイキング・オブ・ロング・アイランド・トリロジー」と銘打っていますが、ロング・アイランド・トリロジーをレストアするクラウドファンディングの際にハートリーが発表した回想録の完訳になります。

80年代後半に、映画監督を夢見る無名の若者だったハートリーが、大学時代からの仲間たちと35mmの長編映画を作ることになり、カンヌ映画祭にたどり着くまでの数年間が、まるで青春小説のように綴られていて、1990年代インディーズシーンを知る絶好のテキストではないかと思います。

エイドリアン・シェリーロバート・バークマーティン・ドノヴァンビル・セイジエリナ・レーヴェンソン(ロングインタビューはこちら)らハル・ハートリー組の面々が登場するのは当然として、ハーヴェイ・ワインスタインに皿を投げつけられたり、ヴィム・ヴェンダースと同じ飛行機に乗り合わせたり、イザベル・ユペールからのFAXが危うくゴミ箱行きになりそうになったり、興味深くも愛らしい裏話と貴重な写真が満載。

村山は保田諭子さんと共同で翻訳、あとレイアウトなどをやりました。

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2022年7月現在、販売の予定はないのですが、在庫はありますのでご希望があれば対応できます。ご相談ください、と営業してみる。手前味噌ですが、面白いいい本だと思うんですよね。

©Possible Films
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シチュエーション:コメディ メイキング・オブ・ロング・アイランド・トリロジー
ハル・ハートリー著 保田諭子、村山章訳 価格:1000円(税込)