
2018年にハル・ハートリーの初期三部作ロング・アイランド・トリロジー(『アンビリーバブル・トゥルース』『トラスト・ミー』『シンプルメン』)のリバイバル公開に携わった際に、劇場パンフレットの代わりに作った書籍です。
2018年にハル・ハートリーの初期三部作ロング・アイランド・トリロジー(『アンビリーバブル・トゥルース』『トラスト・ミー』『シンプルメン』)のリバイバル公開に携わった際に、劇場パンフレットの代わりに作った書籍です。
「メイキング・オブ・ロング・アイランド・トリロジー」と銘打っていますが、ロング・アイランド・トリロジーをレストアするクラウドファンディングの際にハートリーが発表した回想録の完訳になります。
80年代後半に、映画監督を夢見る無名の若者だったハートリーが、大学時代からの仲間たちと35mmの長編映画を作ることになり、カンヌ映画祭にたどり着くまでの数年間が、まるで青春小説のように綴られていて、1990年代インディーズシーンを知る絶好のテキストではないかと思います。
エイドリアン・シェリー、ロバート・バーク、マーティン・ドノヴァン、ビル・セイジ、エリナ・レーヴェンソン(ロングインタビューはこちら)らハル・ハートリー組の面々が登場するのは当然として、ハーヴェイ・ワインスタインに皿を投げつけられたり、ヴィム・ヴェンダースと同じ飛行機に乗り合わせたり、イザベル・ユペールからのFAXが危うくゴミ箱行きになりそうになったり、興味深くも愛らしい裏話と貴重な写真が満載。
村山は保田諭子さんと共同で翻訳、あとレイアウトなどをやりました。

2022年7月現在、販売の予定はないのですが、在庫はありますのでご希望があれば対応できます。ご相談ください、と営業してみる。手前味噌ですが、面白いいい本だと思うんですよね。



「シチュエーション:コメディ メイキング・オブ・ロング・アイランド・トリロジー」
ハル・ハートリー著 保田諭子、村山章訳 価格:1000円(税込)